ショック対策2012 心得とフローチャート

このページに掲載している内容が、Japan Medicine MONTHLYで紹介されました。
詳しくは、こちら

① OAG(開放隅角緑内障)用リーフレット

緑内障には、開放隅角緑内障閉塞隅角緑内障の2種類があります(頻度は開放隅角緑内障のほうが多い)。
ほとんどの患者さんは、自分が緑内障であることは把握していても、 開放隅角緑内障なのか閉塞隅角緑内障なのかまでは把握していません。
市販の風邪薬もそうなのですが、緑内障があると使えない薬が沢山あります(表1)。

表1:閉塞隅角緑内障の場合に注意が必要な薬剤(抗コリン薬・交感神経刺激薬)
感冒薬 鎮痛薬(麦角アルカロイド) 鎮咳薬 アレルギー用薬 鎮暈薬 鎮けい薬 
排尿障害治療薬 気管支拡張薬 抗不整脈薬 狭心症治療薬(硝酸薬) 低血圧治療薬
抗パーキンソン薬 抗てんかん薬(BZ系) 抗不安薬 抗うつ薬 など

実は、多くの薬に使用制限があるのは、頻度の少ない閉塞隅角緑内障、正確には未治療の閉塞隅角緑内障のみであり、 開放隅角緑内障や閉塞隅角緑内障でも治療済みであれば薬剤使用に制限はないのです。
しかし他の診療科や薬局などの臨床現場で、開放隅角緑内障なのか閉塞隅角緑内障なのかの判断がつかない場合は、 安全のために、開放隅角緑内障であれば使用できる第一選択の薬を使わずに閉塞隅角緑内障でも使用できる第二選択・ 第三選択の薬で治療することになります。
第一選択になるのは、より効果が高く、副作用が少なく、安価な薬ですので、 開放隅角緑内障なのか閉塞隅角緑内障なのかの情報は患者自身、他科の医師や薬剤師にとってとても重要です。
そこで当院では、必要な場合に他科の医師や薬剤師に提示できるようにOAG用リーフレットを患者に渡しています。
(リーフレットを渡した時点では開放隅角緑内障だった患者が、数年後に閉塞隅角緑内障になる可能性もあることから、 リーフレットには日付を記入するようにしています。)

この「OAG(開放隅角緑内障)用リーフレット」(PDF版)(パワーポイント版)をさど眼科のホームページからダウンロードできるようにしてありますので、使用ご希望の方はダウンロードの上、病院名などを変更してご使用ください。 ただし、このリーフレットの使用で予期しないトラブルが生じても責任を取ることはできませんので、自己責任にてお願いします。

② β遮断薬使用の可否を教えていただくための定型紹介状

緑内障や高眼圧症の治療において、β遮断薬の点眼は主な選択肢のひとつで、幅広く処方されています。
一方、例え点眼であっても、β遮断薬ですので、気管支喘息またはその既往歴、気管支痙攣、慢性閉塞性肺疾患、心不全、 洞性徐脈、房室ブロックなどは処方禁忌です。
他科の医師は、目の前の患者が開放隅角緑内障なのか閉塞隅角緑内障なのか判断できないように、 我々眼科医は目の前の患者がβ遮断薬処方の禁忌に該当するかどうかについて判断できないことがよくあります。
禁忌の薬を処方してしまうと大きなトラブルを生じる危険がありますが、禁忌でなければβ遮断薬は有効な治療です。
患者がβ遮断薬処方の禁忌に該当するかどうかの情報があれば有効な治療の選択の幅が広がりますので、 当院では、内科医に「β遮断薬使用の可否を教えていただくための定型紹介状」を利用しています。

この「β遮断薬使用の可否を教えていただくための定型紹介状」 (PDF版)(パワーポイント版)をさど眼科のホームページからダウンロードできるようにしてありますので、 使用ご希望の方はダウンロードの上、病院名などを変更してご使用ください。
ただし、このリーフレットの使用で予期しないトラブルが生じても責任を取ることはできませんので、自己責任にてお願いします。